スキノス発汗計における“発汗量(局所発汗量)”の単位はmg/cm2/min 。

皮膚表面から発生する水分の総量を表示します。

“発汗量” は皮膚表面1cm2から1分間に発生する水分量[mg]を示します。

測定部の皮膚をカプセルで覆うため、皮膚から発生する水分量の総量を計測できます。

よくあるイメージの違い

液体として存在する水分、皮膚表面に既にある水分(無効発汗):

無効発汗は、“たまたま皮膚に残っている水分”であり、発生した発汗量全体を反映するものではありません。

気体として発生する水分量(有効発汗):

これも、発汗量全体を反映するものではありません。なお、快適環境化における皮膚蒸散水分量を不感蒸散(TEWL)といい、発汗とは区別されます。

  • スキノス発汗計は、”発汗量(mg/cm2/min)”の経時変化を簡単に表示できます。表示値をグラフ化したものを『発汗波』と呼びます。
  • 解析範囲における発汗波の積分値は、カプセル装着部(測定部位(1cm2)から発生した水分量[mg/cm2]を示します。)

スキノス発汗計はある時間の蒸散水分量(ある時間にカプセル装着部から"失われた水分量"という意味で『失水分量』と呼びます。)を真値とし、失水分量と装置出力値が一致するように校正されます。

右図は、失水分量-装置出力比較の1例です。

  • 換気カプセル型発汗計のプローブを被験者の手掌部に貼り付け、700から7を引き続ける(693,686,679,672…)暗算を、1分間にできるだけ多く行うように指示をしています。
  • 暗算負荷のような精神的刺激により発汗量が増加する様子が確認できます。
  • 入浴中の発汗量測定例です。手背部・手掌部にプローブを貼り付け、約38℃のお湯に浸かります。
  • 手背部(有毛部)では入浴開始から10分程度経過後から発汗量が増え始め、お湯から出た直後から発汗量は減少し始めます。
  • 手掌部(無毛部)は精神性発汗部位であるため、入浴による温熱負荷に対して発汗量の増加はありません。
  • 水分蒸散量測定装置(特許第355993号)
  • 皮下水分・皮膚蒸散水分同時計測装置(特許第3600959号)
  • 発汗計(特許第3711521号)

スキノス発汗計における発汗量の定義

スキノス発汗計の測定値

スキノス発汗計の校正と精度

スキノス発汗計による精神性発汗の測定例

スキノス発汗計による温熱性発汗の測定例

主な特許